ひなぎく

キラキラしていたころのお話

服が欲しいのに買えない

 

 

この一週間毎日6時に会社を出て

 

夏服を探すが1着も買えなかった。

 

 

本当に欲しいと思える服なら

 

 

このさい高くても良い!

と思っていろんな店を見ました。

 

けれども

 

どこもかしこも

 

とろみ感の服

 

肩出しの服

 

だいたいストライプばかりで驚いた

 

 

はじめは、これがいまの流行りね

なるほど、なるほどと思っていたけれど

 

欲しいと思える服がない

 

会社で肩を出すのはどうかと思うし

 

ペラペラなとろみ感も好きになれない

 

ストライプはひとつあれば十分だし

 

同じ素材、同じ形の服を

 

みんながこぞって広げて選んでいるのに

 

なにひとつ買えない自分に

 

だんだんと

自分でもよくわからなくなり

 

自分が無くなってしまうような気持ちになった

 

 

ごく一部の世界だけ溢れるくらいものがありあまる

 

まさにその世界にいるのに

 

ものを選べない自分の醜さが

 

なんだか悔しかった